【2026年版】転職で年収アップしやすい業界7選|20代におすすめの業界を解説

キャリア・収入アップ

「今の会社にいても、給料はそんなに上がらない気がする」

そう感じたことはありませんか。

実は年収アップの近道は、会社選びより先に「業界選び」にあります。

同じ努力量でも、身を置く業界によって年収の伸び方は大きく変わります。

この記事では、最新の統計データをもとに、20代が年収アップを狙いやすい業界を7つ厳選しました。

業界ごとの年収水準や将来性、未経験からの挑戦しやすさまで、比較しながら解説します。

読み終える頃には、自分に合った業界の見当がつき、次の一歩が見えてくるはずです。

(記事の途中と最後では、転職活動を効率化できるサービスも紹介しています。気になる方はチェックしてみてください)

年収アップを目指すなら業界選びが重要な理由

結論から言うと、年収は「頑張り方」より「業界の選び方」で決まりやすい部分があります。

同じスキルや経験でも、業界が変わるだけで評価額が変わることは珍しくありません。

業界によって平均年収は大きく異なる

国税庁の調査によると、業界ごとの平均年収には大きな開きがあります。

業種平均年収年収の中央値
電気・ガス・熱供給・水道業775万円682万円
金融業・保険業652万円574万円
情報通信業649万円571万円
製造業533万円469万円
宿泊業・飲食サービス業264万円232万円

(出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」)

最も高い業種と低い業種では、実に500万円以上の差があります。

つまり同じ職種・同じ実力であっても、業界によって手にできる年収は大きく変わるということです。

実際に不動産会社の総務部門で働いていると、営業職・管理部門・他業界出身者の給与水準や評価制度の違いを日常的に感じます。同じ会社員でも、立つ場所によって評価軸がまったく違うのだと実感する場面が多いです。

年収アップを狙うなら、まず「稼げる業界」に身を置くことが近道になります。

関連記事:20代会社員が年収アップを実現する7つの方法

20代は業界チェンジしやすい

「今の業界の経験しかないから、他の業界は無理かもしれない」

そう思う方も多いですが、実は20代はキャリアの中で最も業界を変えやすい時期です。

年代別に見ると、20〜24歳では異業種・異職種への転職が52.0%と最多パターンになっています。

25〜29歳でも42.8%と高水準を維持しており、30代に入ると徐々にこの割合は下がっていきます。

つまり「未経験の業界に飛び込める体力」があるのは、20代のうちだけとも言えます。

具体例

新卒でブライダル業界のプランナー(接客・企画営業職)として働いていた26歳の方のケースです。

顧客の要望をくみ取る企画力と、社内外との折衝力が評価され、IT企業の営業職や人材紹介会社のキャリアアドバイザー職へ、第二新卒として転職しています。

前職の年収330万円から、入社2年目には成果報酬を含めて480万円まで伸びたという実例もあります。

接客業で培った提案力や対人スキルが、異業界でも通用した好例と言えるでしょう。

20代のうちは、思い切った決断がしやすい時期だと感じています。私自身も、大きく働き方を変えた経験があります。前職はテレアポを中心とした不動産営業で、扱う物件は数億円規模でした。契約につながるお客様の多くは、すでに他の物件を購入済みで資金に余裕のある方を引き継いだケースが中心で、新規のお客様に物件を購入していただくのは正直かなり厳しいと感じていました。定時後のロープレが当たり前になっていたことも、働き方を見直すきっかけになりました。最終的には、業界は不動産のまま、職種を営業から事務職へ変える決断をしています。業界そのものを変えなくても、職種を変えるだけで働き方が大きく変わることもある、というのがこの経験から得た学びです。

転職回数を気にする採用側の本音

未経験の業界転職では「本当に定着してくれるか」を採用側は必ず見ています。

マイナビの調査では、採用担当者の77.6%が転職回数を選考時に考慮すると回答しています。

「なぜこの業界に興味を持ったのか」「なぜ長く働けると言えるのか」を、論理的に説明できる準備が欠かせません。

関連記事:20代で転職するベストなタイミング

転職で年収アップしやすい業界7選

ここからは、年収アップと親和性の高い7つの業界を具体的に見ていきます。

まずはひと目で比較できるように、4つの軸で整理しました。

ひと目でわかる業界比較

業界年収将来性未経験の入りやすさおすすめ度
IT★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★★★
人材★★★☆☆★★★☆☆★★★★★★★★★☆
不動産★★★★★★★★☆☆★★★☆☆★★★★☆
コンサル★★★★★★★★★★★☆☆☆☆★★★☆☆
金融★★★★☆★★☆☆☆★★☆☆☆★★★☆☆
メーカー(高利益)★★★★★★★★★☆★☆☆☆☆★★★☆☆
インフラ★★★☆☆★★★☆☆★★★★☆★★★★☆

(★は各データをもとにした相対的な目安です。同じ業界でも企業や職種によって差があります)

ひと目でわかる業界マップ

年収アップの期待度と、未経験からの入りやすさで整理すると、次のような位置づけになります。

20代で年収アップを狙うなら、まずは「IT」「人材」「不動産」の3業界から検討するのがおすすめです。未経験でも挑戦しやすく、年収アップの可能性も十分あります。

続いて、より詳しい年収レンジと特徴を業界ごとに見ていきましょう。

業界年収目安将来性未経験転職の難易度向いている人
IT業界466万〜800万円非常に高い中〜低主体的に学べる人、論理的思考が得意な人
人材業界400万〜700万円目標達成意欲が高く、対人折衝が得意な人
不動産業界447万〜1,500万円低〜高成果報酬で稼ぎたい人、タフさがある人
コンサル業界900万〜1,100万円非常に高い極めて高いゼロベース思考、構造化・分析力がある人
金融業界500万〜900万円以上低〜中高い数値に緻密で、倫理観の高い人
メーカー(高利益企業)533万〜2,000万円超高い極めて高いプロセス管理力、顧客対話力がある人
インフラ業界552万〜750万円超安定中〜低ルールへの順応性、危機管理能力がある人

※年収レンジは国税庁の統計や、各転職エージェント・求人サービスが公開しているデータをもとにした目安です。同じ業界でも、企業規模や職種によって年収には幅があります。

IT業界

IT業界は、未経験からでも挑戦しやすく、将来性と年収アップを両立できる数少ない業界です。

DX投資やクラウド需要の拡大を背景に、今もっとも成長ポテンシャルが高い業界のひとつとされています。

年収レンジは466万〜800万円と幅広く、エンジニアだけでなく営業やカスタマーサクセスといった職種でも求人が豊富にあります。

代表的な企業例:NTTデータ、楽天グループ、サイバーエージェントなど

向いていない人

  • 新しい技術を継続的に学び続けるのが苦手な人
  • 変化のスピードが速い環境にストレスを感じやすい人

人材業界

人材業界は、未経験からでもポテンシャル重視で採用されやすく、対人折衝力を活かせる業界です。

雇用の流動化を追い風に、安定した需要がある業界でもあります。

年収目安は400万〜700万円で、実績評価型の給与体系を採用している企業も多くあります。

代表的な企業例:リクルート、パーソル、マイナビなど

向いていない人

  • 成果や数字を追い続けるプレッシャーが苦手な人
  • AI選考など業界の変化に対応するのが負担に感じる人

不動産業界

不動産業界最大の魅力は、成果次第で年収1,000万円以上も狙える点です。ただし、職種によって年収差が非常に大きい業界でもあります。

年収レンジは447万〜1,500万円と、業界内でも特に幅の広い業界になっています。

売買仲介であれば未経験からでも挑戦しやすい一方、デベロッパー職は難易度が極めて高くなります。

都市再開発や物流施設・データセンター需要の拡大もあり、将来性は中程度と見込まれています。

総務部門から見ていると、不動産業界は営業職と管理部門の年収差が大きいと感じます。営業職は数字のプレッシャーと引き換えに、成果が良ければボーナスも大きく上乗せされる仕組みです。一方で評価が芳しくない場合でも、管理部門と同水準程度は確保されるケースが多く、基本給の設計そのものが営業職に手厚い会社もあります。管理部門は良くも悪くも一定の水準で安定しやすく、数字のプレッシャーは少ない代わりに、問い合わせ対応などで自分の業務が思うように進まないと感じる場面もあります。ストレスの種類も、得られる年収の仕組みも、営業と管理部門ではまったく違うのだと、日々の業務を通じて実感しています。

代表的な企業例:三井不動産、三菱地所、住友不動産など

向いていない人

  • 安定した給与を優先したい人(特に営業職の場合)
  • 成果が出るまでのプレッシャーに弱い人

コンサルティング業界

高年収を最優先にするなら、コンサル業界は有力な候補です。ただし未経験からの転職難易度は、7業界の中でも最も高い部類に入ります。

年収900万〜1,100万円という水準は、7業界の中でも突出しています。

市場規模は2028年に1.9兆円へ拡大すると予測されており、将来性は非常に高いと言えます。

ただし採用率は1〜2%程度とされ、ゼロベースで物事を捉える思考力や、構造的に分析する力が強く求められます。

代表的な企業例:アクセンチュア、PwCコンサルティング、ベイカレント・コンサルティングなど

向いていない人

  • 短期間で成果を求められるハードワークが苦手な人
  • 論理を突き詰めて考えることに苦手意識がある人

金融業界

金融業界は、高年収が期待できる一方、専門資格や実務経験が重視される業界です。

年収500万〜900万円以上と高水準ですが、業界再編が進む一方、投資運用ビジネスは好調に推移しており、部門によって将来性の見え方が異なります。

大手金融機関では新卒採用を重視する文化も根強く、未経験からの転職難易度は高めです。

代表的な企業例:メガバンク各行、野村證券など

向いていない人

  • 細かい数値管理や規則の遵守にストレスを感じる人
  • 保守的な組織文化に抵抗がある人

メーカー(高利益企業中心)

高利益メーカーは、専門性次第で年収2,000万円超も狙える業界です。ただし未経験からの転職難易度は、最も高い部類に入ります。

半導体製造や工場の自動化需要を背景に、将来性は高く評価されています。

年収レンジは533万〜2,000万円超と幅があり、企業規模や職種によって大きく変わります。

技術職は専攻分野が必須になることが多く、営業職も厳選採用が中心です。

代表的な企業例:キーエンス、村田製作所、東京エレクトロンなど

向いていない人

  • 専門知識の習得にじっくり時間をかけるのが難しい人
  • 厳選採用の激しい競争を避けたい人

インフラ業界

インフラ業界は、急成長こそしないものの、安定して長く働きたい人に向いています。

電気・ガス・通信・保守といった社会基盤を支える安定性が最大の魅力です。

年収は552万円〜750万円超とされ、ITインフラの監視・保守分野であれば未経験からでも挑戦しやすい傾向があります。

代表的な企業例:東京電力、NTT、JR各社など

向いていない人

  • スピード感のある成長環境を求める人
  • 変化や刺激の多い仕事を好むタイプの人

年収アップしやすい業界を選ぶポイント

7つの業界を見てきましたが、「年収が高いから」という理由だけで選ぶのは注意が必要です。

年収だけで選ばない

年収と同じくらい、働き方の質にも目を向ける必要があります。

労働者1人あたりの平均年間休日は116.6日ですが、業界によって差が大きく出ています。

業界有給休暇消化率の目安
通信・ISP・データセンター73.2%(トップクラス)
自動車・輸送用機械メーカー71.8%
不動産関連・住宅建設上昇傾向だが土日出勤も多い
フードサービス・飲食・宿泊31.0%(最下位水準)

(出典:厚生労働省 就労条件総合調査ほか)

たとえばコンサル業界は年収水準が高い一方、稼働時間の負荷も大きい業界として知られています。

年収だけでなく、休日の取りやすさや働き方まで含めて検討すると、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

将来性を確認する

目先の年収だけでなく、5年後・10年後もその業界に需要があるかを確認しておくことも大切です。

DX化が進む業界や、社会インフラとして需要が途切れにくい業界は、長期的なキャリア形成に向いています。

逆に市場が縮小傾向にある業界は、将来的に年収が伸び悩むリスクもあります。

転職を迷っている段階であれば、業界の将来性という軸で一度整理してみることをおすすめします。

関連記事:転職すべきか迷ったら?後悔しない判断基準7選

自分の経験が活かせる業界を選ぶ

未経験の業界であっても、今の経験がまったく無駄になるわけではありません。

職種によって、異業種への「スライド」しやすさには次のような傾向があります。

転職前の職種異業種・異職種への転職割合
接客・販売・店長・コールセンター65.4%
経営企画・事業企画・業務企画60.5%
オフィスワーク・事務職52.6%
マーケティング職49.4%
エンジニア系(SE・建設・電気機械)30.0%前後

具体例

地方銀行で中小企業向けの融資営業を担当していた28歳の方の事例です。

財務データの分析力と、経営者層へのヒアリング力を評価され、成長中のSaaS企業でインサイドセールス職として採用されています。

年収は450万円から550万円へと上がっており、「業界は金融からITへ大きく変わったものの、職種としては営業から営業・顧客支援へのスライド」という移行の形です。

このように、専門スキルがなくても「日々の業務で培った工夫」を数値で語れれば、立派なアピール材料になります。

年収アップを成功させるコツ

どれだけ良い業界を選んでも、転職活動の進め方次第で結果は変わってきます。

転職エージェントを活用する

未経験の業界に挑戦するなら、まず転職エージェントに相談するのが近道です。

非公開求人へのアクセスや、業界ごとの選考傾向、書類・面接対策まで、エージェントに相談できる情報量は個人で集められる範囲を大きく超えています。

私自身も転職の際は、リクルートエージェントとdodaの両方に登録しました。実際に転職を決めたのはdoda経由でしたが、どちらのエージェントも「そもそも今、転職すべきかどうか」というキャリアの相談から丁寧に乗ってくれた点が助かりました。面接後のフィードバックや履歴書の添削も具体的で、書類・面接の通過率を上げる上で実感できるサポートでした。客観的な視点からのアドバイスが、意思決定の助けになったというのがこの経験から得た学びです。

まずは無料相談だけでも利用してみて、今の市場感を確認するところから始めてみてください。

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関連記事:20代におすすめの転職エージェント3選

複数社を比較する

1社のエージェントだけに頼ると、そのアドバイザーの力量や、保有求人の偏りに転職活動の結果が左右されてしまいます。

年収アップに成功している人の平均登録数は4.2社で、大手総合型2社+業界特化型1〜2社という組み合わせが一般的です。

平均応募数は31.9社、書類通過は5社前後、最終的な内定獲得は1社というのが実態に近い数字です。

複数のエージェントを併用すれば、担当者ごとの意見を比較でき、最も条件の良い内定を選びやすくなります。

一方で、やり取りが煩雑になりやすい点や、同じ求人に重複応募してしまうリスクには注意が必要です。

最終的には、信頼できる1〜2社に絞り込みながら進めるのがおすすめです。

関連記事:転職エージェントと転職サイトの違い

まとめ

年収アップの土台になるのは、日々の頑張りそのものより「どの業界を選ぶか」という戦略的な判断です。

今回紹介した7業界は、いずれも年収水準や将来性の面で20代の挑戦先として有力な選択肢です。

ただし年収だけでなく、働き方や将来性、自分の経験との相性まで含めて検討することが、後悔しない業界選びにつながります。

年収が100万円上がったとしても、その全額を生活費に使う必要はありません。

たとえば年間50万円を新NISAで積み立てるだけでも、20代のうちから資産形成のスピードは大きく変わります。

収入が良い業界で働くことのメリットは、私自身も資産形成の場面で実感しています。管理部門としての立場でも、業界全体の業績が良ければボーナスが上乗せされ、年収は700万円ほど、手取りにすると500万円前後になります。家賃などの固定費を月20万円としても、年間の支出は240万円程度に収まるため、残りの260万円ほどを投資に回すことができています。その積み重ねもあり、社会人6年目、20代のうちに資産1,000万円を達成することができました。年収が高い業界を選ぶことは、資産形成のスピードそのものを左右するのだと、身をもって実感しています。

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年収アップしやすい業界は分かったものの、「自分がその業界に転職できるのかが分からない」という方も多いはずです。

そんな方は、一度転職エージェントに相談して、自分の市場価値や応募可能な求人を確認してみるのがおすすめです。

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