【2026年版】固定費削減で最初に見直すべき7項目|年間10万円以上節約する方法

固定費削減

「貯金を増やしたいけど、給料はすぐには増えない」
そんなとき、最初に見直したいのが固定費です。

食費を我慢したり外食を減らしたりする節約は、意志力を使い続ける必要があり長続きしにくいものです。
一方で固定費は、一度手続きをすれば翌月以降も自動的に支出が減り続けるという特徴があります。

この記事では、固定費削減で最初に見直すべき7つの項目と、その優先順位の考え方を解説します。
各項目のより具体的なやり方は、専門記事で詳しく紹介しているので、気になる項目があればあわせて読んでみてください。

この記事を書いた人
不動産会社勤務の20代会社員。FP2級・宅地建物取引士・行政書士・日商簿記2級を保有し、新NISAでS&P500インデックスファンドに積み立て中。固定費の見直しを、資産形成に取り組む最初の一歩として実践してきました。


固定費削減はなぜ資産形成に効果的なのか

資産形成を始めようとしたとき、多くの人がまず取り組みがちなのが「食費を削る」「カフェを我慢する」といった変動費の節約です。

しかし、変動費の節約は日々の選択のたびに意志力を使うため、続けるのが難しいという弱点があります。
我慢が続いた反動で、ある日まとめて使ってしまう、というケースも珍しくありません。

一方、固定費は一度見直すだけで、翌月以降は特に意識しなくても支出が減った状態が続きます。
スマホのプランを変えれば翌月から通信費が下がり、不要な保険を解約すれば翌月から保険料が下がる。手間をかけるのは最初の一回だけです。

住居費・水道光熱費・通信費などは、家計の中でも継続的に発生する支出です。
固定費は家計の「土台」にあたる部分であり、ここを整えることで、投資や貯蓄に回せる余剰資金を作りやすくなります。


固定費削減で最初に見直したい7項目

まずは全体像を確認しておきましょう。以下の7項目は、難易度も削減効果も異なるため、それぞれの特徴を押さえておくと動きやすくなります。

項目手続きの難易度削減効果の目安
通信費低い比較的大きい
不要な保険やや高い大きい
サブスク低い小さい〜中程度
クレジットカード中程度小さい(ポイント還元による実質効果)
電気代中程度小さい〜中程度
ガス代中程度契約形態による
家賃高い最も大きい

ここからは、各項目の概要と基本的な見直し方を紹介します。
それぞれの詳しいやり方は、項目ごとの専門記事にまとめているので、気になるものがあればあわせてチェックしてみてください。


通信費

大手キャリアのメインプランをそのまま使い続けている場合、格安SIMやオンライン専用プランに乗り換えるだけで、月々の通信費を大きく下げられるケースが多くあります。

手続きはオンラインだけで完結し、MNP(番号ポータビリティ)を使えば電話番号もそのまま引き継げます。
7項目の中でも手続きの難易度が低く、効果を実感しやすいことから、最初に取り組む項目として選ばれることが多い分野です。

格安SIMは通信エリアや時間帯によって速度が低下する場合もありますが、日常的な利用であれば大きな支障を感じにくいという声も多く聞かれます。
プランの選び方や乗り換え手順は、以下の記事で詳しく解説しています。

▶ 通信費を節約する方法7選


保険

日本には高額療養費制度や、会社員であれば病気やケガで働けなくなった際に給与の一部が支給される傷病手当金など、公的な保障制度があります。
これらの制度を踏まえたうえで、今加入している保険が自分の状況に合っているかを確認してみることをおすすめします。

ただし、必要な保障の内容は家族構成・収入・資産状況・住宅ローンの有無などによって大きく変わります。
「独身だから保険は不要」と一律に言えるものではなく、あくまで自分の保障内容と保険料を照らし合わせて、過不足がないかを確認することが大切です。

特に「社会人になったばかりの頃、担当者に勧められるままに加入した」という場合は、保障内容と保険料のバランスを一度見直す価値があります。
まずは保険証券を確認し、何の保障に対していくら払っているかを把握するところから始めましょう。

保険の見直し方は、以下の記事で詳しく解説しています。

▶ 保険の見直し完全ガイド


サブスク

動画配信やアプリの定期購入など、加入したこと自体を忘れて払い続けているサブスクは少なくありません。
月数百円〜数千円と金額が小さいぶん、解約するかどうかの判断が後回しになりやすいのがサブスクの厄介なところです。

まずはスマホの設定画面(iPhoneなら「設定→Apple ID→サブスクリプション」、Androidなら「Google Play→定期購入」)を開いて、今何に課金しているかを確認してみましょう。
使っていないサービスがあれば、そのまま解約するだけで固定費を減らせます。

サブスクの整理方法は、以下の記事でより具体的に紹介しています。

▶ サブスク整理のやり方


クレジットカード

固定費の支払いに使っているクレジットカードの還元率が低い場合、還元率1.0%前後の年会費無料カードに切り替えるだけで、実質的な支出を抑えられます。

通信費・サブスク・光熱費などの固定費の支払いを1枚のカードに集約すると、ポイントが分散せずに貯まりやすくなります。
複数のカードを使い分けている場合は、まず固定費の支払い先だけでも1枚にまとめてみることをおすすめします。

カードの選び方は、以下の記事で比較しています。

▶ 20代におすすめのクレジットカード7選


電気代

電気代の見直しでまず確認したいのが「契約アンペア数」です。
一人暮らしでエアコン・電子レンジ・ドライヤーなどを同時に使わない生活であれば、契約アンペアを下げても支障が出にくいケースが多くあります。契約アンペアを下げると、その分だけ基本料金も下がります。

変更手続きは電力会社のWebサイトから無料でできるのが一般的です。
あわせて、契約している電力会社のプランが今の生活スタイルに合っているかも見直してみましょう。大手電力会社から新電力に切り替えることで、追加の節約につながる場合もあります。


ガス代

ガス代の見直し方は、都市ガスかプロパンガス(LPガス)かによって大きく異なります。

  • 都市ガスの場合:電気とセットにすることで割引が受けられるプランがないか比較してみましょう。
  • プロパンガスの場合:プロパンガスは自由料金制のため、会社によって料金差が大きいのが特徴です。現在の料金明細を確認し、内容に納得できるかを見てみましょう。賃貸の場合、入居者が個人でガス会社を変更するのは難しいことが多いですが、管理会社や貸主に料金の内訳について確認してみる方法があります。

なお、2024年4月に公布された液石法の改正省令により、2025年4月からはLPガス料金を基本料金・従量料金・設備料金に分けて明示する「三部料金制」が義務化されています。
契約内容に不明な点があれば、内訳の確認を求めてみるとよいでしょう。


家賃

家賃は家計の中でも固定費の割合が大きく、見直しによる削減効果が最も大きい項目です。ただし、交渉や引っ越しが必要になるため、7項目の中では最もハードルが高い項目でもあります。

家賃交渉をするなら、需要が落ち着く時期(一般的に5月中旬〜8月頃とされています)は、空室を埋めたい貸主側が交渉に応じやすい傾向があると言われています。
ただし、対応は物件や貸主の方針によって異なるため、あくまで交渉材料のひとつとして考えておくとよいでしょう。

また、初期費用に含まれる「消臭・消毒代」「害虫駆除費」「24時間サポート加入費」などは、任意オプションであることも多いです。
不動産会社に勤務している立場から見ても、こうした費用は契約前に確認・相談してみる価値があると感じています。

一人暮らしにかかる固定費全体の目安については、以下の記事でまとめています。

▶ 一人暮らしの固定費平均はいくら?


固定費削減は何から始める?おすすめの進め方

7項目を一度に全部やろうとすると、かえって何も進まなくなりがちです。
選択肢が多すぎると人は行動できなくなる、という現象は行動経済学でもよく知られています。

ここでの優先順位は、「削減額の大きさ」ではなく「効果・手続きの負担・実行しやすさ」のバランスで考えています。
家賃は削減効果こそ最大ですが、交渉や引っ越しの手間がかかるため、あえて最後に置いています。まずは手をつけやすい項目から着手し、成功体験を積み上げてから難易度の高い項目に進む、という流れをイメージしてください。

  1. 通信費(オンラインで完結しやすい)
  2. サブスク(設定画面を見るだけで確認できる)
  3. 保険(保険証券の確認から。判断には時間をかけてよい)
  4. クレジットカードの集約
  5. 電気代
  6. ガス代
  7. 家賃(交渉・引っ越しのタイミングが合えば)

ただし、これは絶対的な優先順位ではありません。
すでに格安SIMを使っている人なら保険から始めた方がよいですし、近く引っ越しを検討しているなら家賃の見直しを先に考えてもよいでしょう。
自分の今の契約状況に合わせて、手をつけやすいところから始めるのが続けるコツです。


固定費削減で生まれた余剰資金をどう使う?

固定費を見直して生まれたお金を、そのまま普通預金に置いておくだけでは、せっかくの効果を活かしきれません。

新NISAは、年間最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)まで、生涯合計1,800万円までの投資を非課税で行える制度です。
非課税期間に期限がなく、いつでも売却・換金できるため、資金がロックされる心配もありません。

もちろん、投資には元本割れのリスクもあり、必ず増えると約束されているものではありません。
ただ、固定費削減で生まれた余剰資金の一部を、無理のない範囲で積立に回す仕組みを作っておくと、家計の中に「支出を減らす→増えたお金を運用に回す」という流れができあがります。

新NISAの始め方や制度の全体像は、以下の記事で詳しく解説しています。

▶ 新NISA完全ロードマップ


【体験談】20代会社員の固定費削減

新卒1年目の収入は、就活の結果でほぼ決まってしまいます。私自身、それほど就活に力を入れておらず、収入をすぐに上げるのが難しい状態でのスタートでした。
だからこそ最初に取り組んだのが、固定費の見直しでした。収入アップと違って、誰かに評価されるものではなく、すべて自分の裁量で変えられるところが固定費削減のよいところだと思っています。

社会人になって最初の半年は実家に住んでいたため、固定費はスマホ代と家に入れるお金だけでした。電気・水道・ガス代がかからなかったこの期間は、資産形成の土台を作るうえで大きかったと感じています。

一人暮らしを始めてからは、家賃の低さと立地を重視して、都内23区・駅徒歩1分・月5万円の築古アパートを選びました。家賃は固定費の中でも特に大きな項目なので、ここを抑えられたことが、その後の投資に回す資金づくりにつながったと思っています。

通信費については、自宅にWi-Fiがなく無制限プランを探していたタイミングで、楽天モバイルの料金を見てすぐに乗り換えました。手続きはすべてオンラインで完結し、電話番号もそのまま引き継げたので、思っていたよりずっとスムーズでした。

サブスクについては、ジムに通わなくなったタイミングで即解約したことが印象に残っています。使わなくなったと感じたら、すぐに解約の判断をすることが、固定費を増やさないコツだと感じています。


まとめ

固定費削減は、資産形成の土台になる取り組みです。

食費の節約のように毎日意志力を使うものではなく、一度見直せばその効果が続くのが固定費のメリットです。
まずは手続きの負担が小さい通信費やサブスクから確認してみて、小さな成功体験を積み上げてみてください。

そこで生まれた余剰資金を、新NISAなどの仕組みに回していくことで、支出の最適化から資産形成へとつなげていけます。


よくある質問

Q. 固定費削減は何から始めればいい?

A. 通信費やサブスクなど、オンラインで手続きが完結しやすい項目から始めるのがおすすめです。手続きの負担が小さく、効果を実感しやすいため、成功体験を積んでから保険や家賃といった項目に進むとよいでしょう。

Q. 一人暮らしなら何を見直すべき?

A. 金額のインパクトで見ると家賃が最も大きいですが、難易度も高いため、まずは通信費・サブスク・保険の見直しから取り組む方が動きやすいでしょう。一人暮らしの固定費全体の目安は、こちらの記事も参考にしてみてください。

Q. 固定費は毎月いくら削減できる?

A. 今の契約内容によって差が大きいため、一概にいくらとは言えません。通信費や保険など、割高な契約をそのまま続けている項目があれば、見直しによって一定の削減効果が期待できます。まずは自分の契約内容を確認するところから始めてみましょう。

Q. 固定費削減で浮いたお金はどうする?

A. 一部を生活防衛資金として確保したうえで、無理のない範囲で新NISAなどの積立に回す方法があります。投資には元本割れのリスクもあるため、余裕資金の中で検討することが大切です。


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