一人暮らしを始めてから、こんなふうに感じたことはありませんか。
- 毎月なぜかお金が残らない
- 固定費が高い気がする
- でも、何が高いのか分からない
給料は入っているのに、気づくと口座の残高が減っている。原因が分からないままだと、どこから手をつければいいのかも見えません。
この記事では、2025年の公的統計を参考に、一人暮らしの生活費・固定費として考えやすい支出の目安を整理します。
FP2級を持つ20代会社員の私が、「自分の支出は平均と比べてどうか」を確認し、高い項目を見つけるところまでをサポートします。具体的な節約方法は、それぞれの専門記事で詳しく解説しています。
一人暮らしの固定費は月いくら?まずは平均を確認
そもそも固定費とは?
固定費とは、毎月ほぼ一定額が発生する支出のことです。家賃、通信費、保険料、サブスクなどが代表例です。
一方、食費や交際費のように、使い方で金額が変わる支出は「変動費」と呼びます。
ただし、固定費にも完全に一定ではないものがあります。たとえば電気・ガス・水道は、季節や使う量で毎月の金額が変わります。それでも毎月必ず発生するので、この記事では固定費に近い支出として扱います。
34歳以下の一人暮らしの生活費平均
まず結論です。2025年の総務省「家計調査」では、34歳以下の単身世帯の消費支出は、月平均177,542円でした。
| 対象(2025年) | 消費支出(月平均) |
|---|---|
| 34歳以下の単身世帯・全体 | 177,542円 |
| うち男性 | 169,203円 |
| うち女性 | 188,449円 |
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編・単身世帯)」2025年
なお、この統計は「34歳以下の単身世帯」が対象で、20代会社員だけを集計した数字ではありません。あくまで一人暮らしの生活費を考える際の参考値としてご覧ください。
注意したいのは、これは固定費の平均ではなく、生活費全体の平均だという点です。
食費や交際費、趣味・娯楽といった変動費もすべて含まれています。「一人暮らしなら固定費が月17.7万円かかる」という意味ではありません。
固定費として考えやすい支出の目安
総務省の家計調査では、「固定費」という区分で平均額が集計されているわけではありません。そのため、この記事では固定費として考えやすい支出を取り上げ、家計を見直す際の目安として紹介します。
費目別の金額は、年齢を区切らない「単身世帯全体」の2025年の数字で確認します。
| 費目(家計調査の区分) | 月平均(単身世帯全体・2025年) |
|---|---|
| 住居 | 21,667円 |
| 光熱・水道 | 13,333円 |
| ├ 電気代 | 7,337円 |
| ├ ガス代 | 2,999円 |
| ├ 他の光熱 | 861円 |
| └ 上下水道料 | 2,136円 |
| 通信 | 6,403円 |
| (参考)消費支出の合計 | 173,042円 |
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編・単身世帯)」2025年。対象は年齢を問わない単身世帯全体です。
この表を見るときのポイントは3つあります。
- 住居:持ち家や社宅など、家賃がかからない人も含めた平均です。賃貸で実際に払う家賃とは別物として考えてください。
- 光熱・水道:季節で変わるため、1か月だけでなく年間の平均で見るのがおすすめです。
- 通信:家計調査の「通信」という区分の平均です。
なお、保険料の平均はこの表に載せていません。家計調査の「保健医療」は、医薬品や診療代などの支出で、民間の保険料とは別の区分だからです。
一人暮らしの固定費、いくらなら高い?
平均を知ると、つい「平均より低ければ正解」と考えたくなります。でも、平均は正解ではなく、あくまで参考値です。
住んでいる地域、勤務先の住宅補助、通信の使用量、保険の加入状況、生活スタイルによって、適切な金額は人それぞれ変わります。
ここでは、項目ごとに「何を確認すればいいか」を整理します。
家賃
家賃は、一人暮らしの固定費の中で最も大きくなりやすい項目です。
先ほどの住居費(21,667円)は、家賃がかからない人も含む平均です。実際に賃貸で暮らす場合の家賃は、地域や間取りで大きく変わります。比べるなら、住みたいエリアの募集家賃を物件サイトで確認するほうが現実的です。
よく「家賃は手取りの3割以内」と言われますが、これは公的な基準ではなく、目安のひとつです。手取りに対する割合は、自分の家賃を考える材料として使う程度で十分です。
私が初めて一人暮らしをしたのは、社会人1年目の12月でした。当時の手取りは月20万円ほどで、家賃は6万5,000円までと考えて、1か月以上かけて物件を探しました。
実際に選んだのは、駅から徒歩1分、家賃5万円ほどの部屋です。築年数はかなり古く、浴槽のないシャワールームのみ。ただ、近くに銭湯があったので、不便には感じませんでした。
このとき学んだのは、すべての条件を満たす部屋を探すのではなく、優先順位を決めることの大切さです。
私は「家賃は安くするべき」と言いたいわけではありません。大事なのは、自分にとって譲れない条件を決め、それ以外は調整することだと考えています。
私の場合は「駅近」と「銭湯に行ける環境」が譲れない条件で、築年数や浴槽は割り切りました。何を優先するかは人それぞれなので、自分なりの基準を持てると、家賃が高いか安いかを判断しやすくなります。
通信費
通信費は、一度契約すると見直さないまま続けやすい固定費です。まずは、次の4点を確認してみてください。
- スマホ料金はいくらか
- インターネット回線の料金はいくらか
- 毎月のデータ使用量はどれくらいか
- 今の契約プランは、使い方に合っているか
先ほどの平均(6,403円)と比べて、自分の通信費が高そうなら、見直す余地があるかもしれません。
通信費を具体的に見直す方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
保険
保険は、金額だけで高い・安いを判断しにくい固定費です。
FP2級の視点では、「公的保障を確認したうえで、自分に必要な保障を考える」という順番が基本です。会社員なら、健康保険などの公的な保障があります。そのうえで、足りない部分だけを民間の保険で備える、という考え方です。
公的保障の具体的な内容や金額は、制度が改正されることもあります。この記事では詳しく触れず、保険の記事に任せます。
サブスク
サブスクは、1件あたりの金額が小さいぶん、気づかないうちに増えやすい固定費です。
確認するのは、次の2点だけで十分です。
- 契約していること自体を忘れているものがないか
- 最近使っていないものがないか
具体的な整理の仕方は、サブスクの記事で解説しています。
▶ サブスクを整理する具体的な方法はこちらで解説しています。
あなたの固定費を3ステップでチェック
平均を確認したら、次は自分の支出を診断してみましょう。10〜20分あればできます。
STEP1 毎月の支払いを書き出す
まず、毎月出ていくお金をすべて書き出します。銀行口座やクレジットカードの明細に加えて、次のような支払いも確認してください。
- App Store
- Google Play
- キャリア決済
- PayPal
- その他の定期購入
こうした支払いは、口座やカードの明細だけでは見落としやすいものです。
STEP2 平均・目安と比較する
書き出した金額を、この記事の平均と並べてみましょう。
| 項目 | 平均(単身世帯全体・2025年) | あなたの金額 |
|---|---|---|
| 住居 | 21,667円(家賃がかからない世帯も含む) | |
| 光熱・水道 | 13,333円 | |
| 通信 | 6,403円 | |
| 保険料 | (公的統計の平均は掲載なし) | |
| サブスク | (公的統計の平均は掲載なし) |
なお、住居の21,667円は、賃貸で家賃を払っている人の家賃平均ではありません。持ち家や社宅などの世帯も含んだ数字なので、家賃の判断は「家賃」の項目で触れた考え方も参考にしてください。
保険料やサブスクは、この記事で比較できる公的な平均額を掲載していません。そのため、金額だけで判断せず、「今の自分に必要か」「実際に使っているか」を確認しましょう。
ここで大切なのは、「平均より高い=悪い」ではないということです。
平均より高い項目があっても、それが自分の生活に必要な支出で、納得して払っているなら問題ありません。逆に、平均より低くても、使っていない契約が混ざっているなら見直す価値があります。
STEP3 高い項目だけ見直す
最後に、見直す項目を絞ります。すべてを無理に削る必要はありません。次の観点で優先順位をつけてみてください。
- 金額が大きい
- 使用頻度が低い
- 他社・他サービスへの変更が簡単
- 一度見直せば効果が続く
ひとつの項目だけ見直すのでも、続けていけば家計は変わります。生活の満足度を下げてまで節約する必要はありません。
▶ 固定費を何から見直すか迷っている方は、固定費削減の優先順位も参考にしてください。
固定費を見直すなら、次に読む記事
チェックして気になった項目に合わせて、次の記事へ進んでください。
固定費の優先順位を知りたい
▶ 【2026年版】固定費削減ランキングTOP7|節約額より「始めやすさ」で決める優先順位
通信費を具体的に節約したい
▶ 【2026年版】通信費を節約する方法7選|スマホ代を無理なく下げるコツ
保険を見直したい
▶ 【2026年版】20代会社員の保険見直しガイド|必要な保障と保険料の考え方
サブスクを整理したい
▶ 【2026年版】サブスク整理のやり方|不要な固定費を無理なく減らす5つの基準
固定費削減の全体像を知りたい
▶ 【2026年版】固定費削減で最初に見直すべき7項目|年間10万円以上節約する方法
まとめ|まずは固定費を書き出して、高い項目を1つ見つけよう
- 34歳以下の単身世帯の消費支出は、月17万7,542円(2025年・総務省「家計調査」)
- これは固定費の平均ではなく、食費なども含む生活費全体の平均
- 毎月の支払いを書き出して、平均と比べてみる(平均より高い=悪い、ではない)
- 金額が大きい・使っていない・見直しやすい項目から確認する
- 具体的な節約方法は、関連記事で確認する
平均はあくまで参考値です。まずは自分の支払いを書き出して、気になる項目をひとつ見つけるところから始めてみてください。


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