「新NISAって実際どうなの?本当に増えるの?」
そんな疑問を持つ20代は多いと思います。投資の話は数字が並びがちで、自分ごとに感じにくいですよね。
この記事では、20代会社員として新NISAを活用し、S&P500中心に積立投資を続けてきた筆者が実際の運用実績をそのまま公開します。
評価額・保有銘柄・資産推移だけでなく、「運用して感じたこと」や「これからの方針」まで正直に書きました。
「数字より先に、リアルな声が聞きたい」という方にこそ読んでほしい内容です。
運用実績の前提条件
プロフィール
まず、この記事を書いている筆者について簡単に紹介します。
- 年代:20代
- 職業:不動産会社の総務部勤務
- 保有資格:FP2級・宅建・行政書士・簿記2級
- 投資歴:約5年
- 運用口座:楽天証券(新NISA)
- 資産状況:20代で資産1,000万円を達成(詳細は[資産1,000万円達成記事]()をご覧ください)
資格をたくさん持っていると書くと「特別な人の話でしょ」と思われそうですが、そうではありません。
社会人として働きながら、少しずつ収入を増やし、無駄な支出を減らし、長期でインデックスに積み立て続けただけです。
誰でも再現できる方法を、自分の経験をもとに伝えたいと思っています。
筆者の詳しい経歴は[【自己紹介】20代会社員が資産形成と副収入のためにブログを始めました]をご覧ください。
投資方針
筆者が大切にしている投資の基本は、「長期・積立・分散」の3原則です。
短期で利益を狙う投機的な売買は、市場の値動きに翻弄されやすく、損失リスクが高まります。
金融庁のデータでも、国内外に分散して20年間保有した場合、過去すべてのケースで元本割れがなかったという実績が示されています。
具体的には次の方針で運用しています。
- 銘柄:S&P500連動インデックスファンド中心
- 方法:毎月一定額をクレカ積立で自動買い付け(ドル・コスト平均法)
- スタンス:暴落時も売らず、淡々と継続
「難しいことはしない、考えすぎない」が合言葉です。
クレカ積立を自動設定しているので、毎月意識しなくても積み立てが進みます。認知的な負担がないのが、長続きの秘訣だと感じています。
【PR】 筆者が実際に使っているのは楽天証券です。楽天ポイントとの相性が良く、クレカ積立でポイントも貯まります。まだ口座をお持ちでない方は、記事を読み終えてからでも検討してみてください。
現在の運用実績を公開
評価額
2026年現在、筆者の新NISAの運用状況はこちらです。
実際の運用画面(2026年6月時点)

※投資信託・米国株を中心に運用していま
積み立てを続けてきた結果、元本に対して約345万円(約63%)のプラスになっています。
「投資を始める前は、本当に増えるのか半信半疑でした」というのが正直なところ。でも数字として目に見える形で成果が出ると、長期で続けることの大切さを改めて実感します。
もちろん、ここまでの道のりは一直線ではありませんでした。含み損になった時期もあり、不安を感じた場面も一度や二度ではありません。それでも「売らずに続ける」を貫いた結果がこの数字です。
参考として、積立投資のシミュレーションデータもお伝えします。
金融庁の試算によると、毎月3万円を年率5%で20年間積み立てると、元本720万円が約1,233万円になります。
| 月の積立額 | 20年の元本 | 利回り2% | 利回り5% | 利回り8% |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 240万円 | 約295万円 | 約411万円 | 約589万円 |
| 3万円 | 720万円 | 約884万円 | 約1,233万円 | 約1,767万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約1,474万円 | 約2,055万円 | 約2,943万円 |
銀行預金(金利ほぼ0%)で3万円ずつ積み立てると、20年後も720万円のまま。
一方、インデックス投資なら同じ積立で500万円以上の差が生まれます。
「投資は怖い」と感じる気持ちはよくわかります。でも、「何もしないリスク」のほうが大きいかもしれません。
保有銘柄
筆者のメインはS&P500連動のインデックスファンドです。
楽天証券の新NISAでは、つみたて投資枠を使って毎月自動で積み立てています。
銘柄選びのポイントは2つだけ。
- 信託報酬(維持費)が年0.1%以下であること
- 全世界株式またはS&P500に連動していること
金融庁のデータによると、20代以下の若年層がNISAのつみたて投資枠に資金を入れている割合は91.6%と全年代で最も高く、インデックス重視の傾向が明確です。
難しい銘柄分析は不要です。低コストのインデックスファンドを一本持つだけで、世界中の企業に分散投資できます。
S&P500と全世界株式の違いが気になる方は、[【結論あり】S&P500とオルカンはどっちを買うべき?5つの違いを徹底比較]で詳しく解説しています。
資産推移
積立投資の資産推移には、ひとつ知っておくべき「法則」があります。
序盤(1〜5年)はほとんど増えない、ということです。
でも、これは失敗でも設定ミスでもありません。複利の仕組み上、元本が少ない時期は効果が出づらいのが当然です。
毎月5万円を積み立てた場合の推移を見てください。
| 経過年数 | 元本 | 利回り2% | 利回り5% | 利回り8% |
|---|---|---|---|---|
| 5年 | 300万円 | 約315万円 | 約341万円 | 約369万円 |
| 10年 | 600万円 | 約664万円 | 約776万円 | 約910万円 |
| 15年 | 900万円 | 約1,048万円 | 約1,336万円 | 約1,744万円 |
| 20年 | 1,200万円 | 約1,474万円 | 約2,055万円 | 約2,943万円 |
15年が経つと、毎月の積立額よりも運用益の増加が上回る変曲点を迎えます。
お金が自動的に増える感覚が出てくるのが、この時期です。そこまで続けられるかどうかが、資産形成の分かれ道です。
運用して感じたこと
短期では増えない
正直に言うと、最初の数年間は「本当に増えるのかな」と不安になりました。
金融庁のデータでは、分散積立を5年で終えた場合には元本割れのリスクがある一方、20年継続するとすべてのケースでプラスに収束しています。
具体例を挙げます。
24歳で月2万円の積立を始めた直後に基準価額が15%急落したとします。元本24万円が評価額20万4,000円に目減りした状態です。
ここで「損が出ている、売ろう」と思う人が多いのですが、それが一番もったいない選択です。
保有を続けていれば、長期では年率5%のリターンに収束する可能性が高い。短期の値動きに反応して売ると、その機会を自ら手放すことになります。
「含み損は、まだ損ではない」という感覚を持てるようになると、投資が楽になります。
暴落は必ず来る
10年投資を続けると、必ず一度は大きな暴落を経験します。
リーマンショック(2008年)では世界株式が高値から44%下落しました。コロナショック(2020年)でも大幅な急落がありました。
ただ、どちらも数年以内に元の水準を回復し、その後さらに上昇しました。
暴落時に積立を継続すると、「同じ3万円で暴落前より多くの口数を買える」状態になります。これがドル・コスト平均法の強みで、安値で仕込んだ口数が後に大きく効いてきます。
怖いのはわかります。でも暴落は「終わり」ではなく、長期投資家にとっての「バーゲンセール」です。
筆者がコロナ後の2021年から積み立てを始めたため、リーマンショック級の暴落は経験していません。ただ、それでも小さくない下落は何度か経験しました。
- 2021年9月:中国恒大集団の経営危機による下落
- 2021年11月:オミクロン株登場による急落
- 2023年3月:米SVB(シリコンバレーバンク)破綻
- 2023年8月:米長期金利5%突破による下落
- 2024年4月:植田ショック
- 2025年4月:トランプ関税ショック
いずれも10%前後の下落でした。「大したことない」と思われるかもしれませんが、積立額が積み上がってくると、数日で600万円が540万円になるような体験をします。金額で見ると、じわじわ恐怖感が出てきます。
そこで筆者がとった対処法は、「口座を見ない」ことでした。
マネーフォワードも楽天証券のアプリも、暴落中は意識的に開かないようにする。投資のことを頭から切り離して、日常生活に集中する。それだけで、余計な感情的な判断を防げます。
暴落の始まりが「一番売りたくなる瞬間」です。でも、そこで売ってしまうのが最ももったいない選択。世界的にインフレが続くなかで、長期では株式の方が現金よりもインフレに対応しやすい。10年・20年のスパンで考えると、一時的な下落は通過点に過ぎないと自分に言い聞かせていました。
積み立て始めたばかりのころ、中国恒大やオミクロン株の下落で含み損になったときは正直不安でした。でも、すぐにプラスに戻ったことで「慌てて売らなくてよかった」と心から思いました。その経験が、その後の下落への耐性になっています。
入金力が重要
投資で資産を増やすために、一番効果的なことは何でしょうか。
答えは、利回りを上げることではなく、毎月の積立額(入金力)を増やすことです。
年率5%・20年運用という同じ条件でも、積立額の差は最終資産に大きな開きを生みます。
| 月の積立額 | 20年の元本 | 最終資産(年率5%) |
|---|---|---|
| 1万円 | 240万円 | 約411万円 |
| 3万円 | 720万円 | 約1,233万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約2,055万円 |
月1万円で高リスク投資に挑戦するより、月5万円でインデックスを淡々と積み立てるほうが、20年後の資産は圧倒的に多くなります。
入金力を上げる方法は主に2つ。
- 収入を増やす(昇給・副業・転職・資格取得)
- 支出を減らす(固定費の見直し・不要な保険の解約)
筆者自身も、収入を増やすことで投資額を大きく引き上げた経験があります。
新卒2年目に転職を決断しました。1社目は営業職で、成績によって給料が変わる仕組みだったこともあり、新卒1年目の年収は約300万円ほど。毎月の投資に回せる金額はごくわずかでした。
転職後は年収が約100万円上がり、その分を積立額に回すことができました。収入が安定すると、毎月いくら投資できるかが見通しやすくなります。計画的に積み上げていける安心感が、長続きにもつながりました。
「利回りを上げる」より「入金できる金額を増やす」ほうが、資産形成のスピードに直結します。収入アップの具体的な方法は[収入アップ記事]()でまとめています。
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これからの運用方針
新NISAは継続
今後も新NISAの積立は続ける予定です。
新NISAの制度上の強みをあらためて整理すると、
- つみたて投資枠:年120万円まで非課税
- 成長投資枠:年240万円まで非課税
- 生涯非課税枠:最大1,800万円
- 非課税期間:無期限
- 売却後の枠:翌年に復活・再利用可能
特に「売却した枠が翌年復活する」のは大きなメリットです。
たとえば30代で住宅購入の頭金として一度全額売却しても、翌年から再び非課税枠を使って積み立て直せます。ライフイベントがあっても、口座は解約せず持ち続けるのが正解です。
転職や結婚などで積立額を一時的に減らすことはあっても、「やめない」が最も大切な行動だと感じています。
将来的には高配当株も検討
20〜40代前半は、インデックスの無分配型ファンドに集中するのが最も合理的です。
配当を受け取らず、ファンド内で自動再投資されることで複利が最大限に働くからです。
ただ、ある程度の資産が積み上がった後は、成長投資枠を使って日本の優良高配当株をポートフォリオに加えることも選択肢に入れています。
新NISA口座で高配当株を持つと、配当金にかかる国内課税(通常20.315%)がゼロになります。たとえば配当10万円をそのまま受け取れるのは大きいです。
ただし注意点もあります。
- NISA口座内の損失は他口座の利益と損益通算できない
- 米国株の配当には現地源泉税(10%)がかかる(NISAでも還付されない)
- 配当を再投資すると非課税枠を消費する
こうした性質を踏まえると、20代のうちはインデックス一本に集中するほうが無難です。高配当株は、資産が育ってから検討するイメージです。
20代で資産形成したい人へ
まずは新NISAを始めよう
最後に、これから投資を始めようとしている20代へ伝えたいことがあります。
一番大切なのは、早く始めることです。
明治安田総合研究所の調査によると、20代のNISA普及率は2019年末と比べて15.9ポイント上昇しています。若い世代の参入が急速に進んでいます。
一方で、20代単身世帯の金融資産の中央値はまだわずか20万円(J-FLEC調査)。差がつき始めているのが現実です。
「貯金が少ないから投資はまだ早い」と思う必要はありません。
ネット証券なら月100円からつみたて投資枠を使えます。スタートの金額より、スタートの時期が重要です。
1年早く始めれば、1年分の複利が余分に働く。それが30年後に大きな差になります。
筆者も最初は、どの商品を選ぶかで相当悩みました。
「リスクが低い債券の投資信託にするか、元本が目減りするリスクを取ってS&P500のような株式ファンドにするか」。小心者なので、本当に葛藤しました。
でも、過去30年のデータを調べるうちに考えが変わりました。株式ファンドは、始めた数年で暴落すれば損失が出るけれど、30年続ければ元本を上回る可能性が高い。そして今の時代はインフレが続いているので、元本保証の商品でも実質的な価値は目減りしていく。「元本保証の方が、長い目で見るとむしろリスクが高いのでは」と気づいてから、S&P500一本に絞る決断ができました。
証券会社選びで迷ったら
「どこで口座を開けばいいかわからない」という声をよく聞きます。
結論はシンプルで、SBI証券か楽天証券の2択です。どちらもNISA内の売買手数料は無料で、低コストのインデックスファンドを多数取り揃えています。
選び方の基準はひとつ。普段どちらのポイントをよく使っているかで決めてください。
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| NISA売買手数料 | 無料 | 無料 |
| クレカ積立還元率 | 最大5.0〜6.0% | 最大1.0% |
| 貯まるポイント | Vポイント | 楽天ポイント |
| 相性の良いカード | 三井住友カード・Olive | 楽天カード |
筆者は現在の新NISAが始まる前の旧NISA時代から楽天証券を使っています。当時は楽天経済圏の優遇がとても手厚く、楽天カードでの積立・楽天銀行のマネーブリッジによる金利アップ・楽天モバイルでの固定費削減など、生活全体を楽天でまとめることで家計の最適化ができていました。それが楽天証券を選んだ一番の理由です。
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SBI証券が気になる方は、[証券会社比較記事]()で詳しく比較しています。
まとめ
この記事でお伝えしたことをまとめます。
- 20代からの積立投資は、時間という最大の武器を活かせる
- 短期の値動きは気にせず、長期で継続することが最重要
- 暴落時こそ口数を多く仕込めるチャンス
- 利回りより入金力(毎月の積立額)を増やすほうが資産が伸びる
- 新NISAは売却後も枠が復活するため、ライフイベントがあっても続けやすい
- 証券会社はSBI証券か楽天証券、自分のポイント経済圏に合わせて選ぶ
資産形成に「特別な才能」は必要ありません。
正しい知識を持ち、小さく始めて、続けるだけです。
「まず口座を開く」という一歩が、10年後・20年後の大きな差につながります。
筆者が20代で資産1,000万円を達成するまでの道のりは、[【資産1,000万円達成】新NISAの始め方を初心者向けに5ステップで解説]で詳しく書いています。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。


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