毎月なんとなく払っているスマホ代。
実はそこに、節約のチャンスが隠れています。
通信費は、生活の質をほとんど下げずに見直せる、数少ない固定費のひとつです。
食費や娯楽費を我慢する必要はありません。
一度手続きをするだけで、その効果はずっと続きます。
この記事では、通信費の見直し方と、初心者でも実践しやすい7つの節約方法を紹介します。
格安SIM・オンラインプランへの乗り換えについては、「おすすめ度」で順位をつけるのではなく、自分の利用状況に合わせて選べるように整理しました。
最後には、浮いたお金を将来の資産形成へつなげる考え方もお伝えします。
この記事でわかること
- 通信費をどこまで節約できるか
- 今日からできる7つの節約方法
- 格安SIM・オンラインプランが自分に向いているかの見極め方
- 節約したお金を資産形成へ回す考え方
通信費はどこまで節約できる?
まずは今のスマホ料金を確認しよう
節約効果を考える前に、まず今の契約内容を確認しましょう。
スマホの請求書やマイページを開き、次の4点をチェックしてみてください。
- 現在の料金:直近3か月分の請求額(オプション込み)
- データ容量:実際の月間使用量と、契約プランの容量の差
- Wi-Fi環境:自宅や職場でWi-Fiを使える環境があるか
- 家族割の有無:家族の回線をまとめているか、それとも別々か
この4つをスマホのメモアプリなどに書き出しておくと、次の章で紹介する方法がぐっと実践しやすくなります。
なお、一人暮らしの固定費全体における通信費の位置づけについては、一人暮らしの固定費平均もあわせて参考にしてください。
月3,000円・5,000円節約すると年間いくら?
通信費の節約額は、もともとの契約内容によって人それぞれです。
「年間いくら節約できるか」を一律の数字で語るのではなく、自分の状況に当てはめて考えてみましょう。
| 月々の節約額 | 年間の節約額 |
|---|---|
| 3,000円 | 36,000円 |
| 5,000円 | 60,000円 |
| 7,000円 | 84,000円 |
大手キャリアのメインプランから格安SIMやオンライン専用プランに乗り換えた場合、月3,000〜5,000円ほどの節約になるケースは珍しくありません。
ただし、すでに料金の安いプランを契約している場合や、法人割引が適用されている場合は、差が小さいこともあります。
まずは自分の請求額を、上の表と照らし合わせてみてください。
▶ 関連記事:[固定費削減の優先順位]
通信費を節約する7つの方法
ここからは、具体的な節約方法を7つ紹介します。
すべてに取り組む必要はありません。自分に合いそうなものから試してみてください。
1. スマホ料金とデータ使用量を確認する
節約の土台になるのが、自分の実際のデータ使用量を知ることです。
「安心の無制限」という言葉に釣られて、使っていない容量に高い料金を払い続けているケースは少なくありません。
注意したいのは、スマホの設定画面に表示される通信量の数値です。
これは購入時からの累積であることが多く、当月の使用量とは異なります。
正確な数値は、各キャリアの公式マイページで確認しましょう。
直近1〜2か月分の使用量が分かれば、次の「2. 料金プランを見直す」で、自分に合った容量を選びやすくなります。
2. 料金プランを見直す
キャリアを変えなくても、同じ会社内でプランを見直すだけで節約できることがあります。
1.で確認した使用量が、契約中のプランの容量より大きく下回っている場合は、より少ない容量・低料金のプランに変更できないか確認してみましょう。
多くの通信会社では、使用量に応じて段階的に料金が変わるプランを用意しています。
プラン変更に、違約金や手数料はかかりません。
マイページからいつでも、無料で手続きができます。
3. 格安SIM・オンラインプランへ乗り換える
同じ会社内でのプラン変更よりも効果が大きいのが、大手キャリアから格安SIM・オンライン専用プラン・楽天モバイルへ乗り換える方法です。
オンライン専用プランや格安SIMには、店舗での対面サポートを前提としないことで、比較的低い料金に設定されているサービスがあります。
以前は面倒だった乗り換え手続きも、今では「MNPワンストップ方式」により、Web上だけで完結します。
引き止めの電話を受けたり、書類を待ったりする必要もありません。
MNP転出手数料は現在無料ですが、契約先や契約時期によっては契約解除料が発生する場合があります。
乗り換え前に、現在の契約内容と乗り換え先の契約条件を確認しておきましょう。
また、乗り換え先は「おすすめ度」で一律に決めるものではありません。
自分がどんな使い方をしたいかで、向いているサービスは変わります。
利用条件別に整理すると、次のようになります。料金は2026年9月時点の情報です。通信料金は変更されることがあるため、申し込み前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。なお、ahamoは2026年12月1日から料金・サービス内容の変更が予定されています。
大容量・無制限を使いたい人
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、使ったデータ量に応じて料金が自動で変わり、20GBを超えると月額3,278円で無制限になります。
| 使用データ量 | 月額料金 |
|---|---|
| 3GBまで | 1,078円 |
| 3GB超〜20GB | 2,178円 |
| 20GB超(無制限) | 3,278円 |
自社回線とパートナー回線を持っているため、独立系の格安SIMのような混雑時の速度低下は起きにくいとされていますが、通信品質はエリアや時間帯、建物の構造、端末によっても変わります。一律に「速い・遅い」と言い切れるものではありません。
オンライン手続きで問題ない人
ahamo(ドコモ)やLINEMO(ソフトバンク)は、大手キャリアの回線を直接利用できるオンライン専用プランです。
| サービス | 料金 | データ容量 |
|---|---|---|
| ahamo(2026年9月時点) | 2,970円 | 30GB |
| ahamo大盛り(2026年9月時点) | 4,950円 | 110GB |
| LINEMO(ベストプラン) | 990円〜2,090円 | 3GB〜10GB(段階制) |
ahamoは2026年12月1日から料金・サービス内容の変更が予定されているため、申し込み前に必ず公式サイトで最新のプラン内容をご確認ください。
キャリア回線を直接利用するため、通信品質は大手キャリアと同水準とされていますが、こちらもエリアや混雑状況によって体感は変わります。
店舗サポートがない分、設定やトラブル対応をWeb上で自己解決できることが前提になります。
少容量で料金を抑えたい人
LINEMOのベストプランは、3GB以下なら月額990円と少容量向けの料金設定です。
LINEのトークや通話などがデータ消費の対象外となる「LINEギガフリー」もあります(一部対象外サービスあり)。LINEでのやり取りが中心の方には向いています。
独立系の格安SIM(MVNO)にも、月1,000円台からの少容量プランが多くあります。ただし、大手回線を借りて運用しているため、混雑時間帯に速度が落ちる可能性がある点は理解しておきましょう。
必要なときだけ通信容量を購入したい人
povo2.0(au回線)は、基本料金が0円で、必要なときに必要な分だけ「トッピング」として購入する仕組みです。
| トッピング内容 | 価格 | 有効期間 |
|---|---|---|
| データ使い放題 | 330円 | 24時間 |
| データ追加3GB | 990円 | 30日間 |
| データ追加20GB | 2,700円 | 30日間 |
普段はWi-Fi中心で、外出時だけ通信を使う方や、予備回線としてサブSIMを持ちたい方に向いています。
トッピングの有効期限が切れると、データ通信を利用するために追加のトッピングが必要になるため、使用状況をこまめに確認しましょう。
4. 不要なオプションを解約する
店舗で契約した際に付いた、使っていないオプションを解約するだけでも節約になります。
初期設定サポートや補償サービスが、無料期間終了後もそのまま課金され続けているケースがあるためです。
例えば、あんしんセキュリティ、雑誌読み放題サービス、すでに手元にない旧端末の補償プランなどが積み重なっていることがあります。
アプリのアイコンを削除しただけでは、課金は止まりません。
各キャリアのマイページや、Apple ID・Google Playの定期購入画面から、正式に解約する必要があります。
一度、明細を隅々までチェックしてみてください。
5. Wi-Fi・固定回線を見直す
自宅の固定回線(光回線など)も、見直しの対象になります。
一人暮らしであれば、固定回線を解約し、スマホのテザリングや大容量プランに一本化できる場合があります。
楽天モバイルの無制限プランのように、月3,000円台で大容量を使えるプランも登場しています。
ただし、通信品質は使う場所や時間帯、同時接続台数によって変わるため、「固定回線と同じ速度が出る」と一律に言えるものではありません。
複数人でのオンラインゲームや、高画質の同時視聴が多い方は、固定回線を残したほうが安心な場合もあります。
また、光回線とスマホのセット割を利用している場合、オンラインプランへの乗り換えで割引が外れることがあります。
固定回線単体の料金と、乗り換え後の合計金額を、事前に比較しておきましょう。
6. 家族割・セット割を確認する
家族で同じキャリア系列に回線をまとめると、割引を活用できます。
大手キャリアでは、家族の契約数に応じた割引が用意されています。
一方、楽天モバイルの家族割は1人あたり月110円引きとシンプルで、2回線からでも適用できます。
ahamoやLINEMOのようなオンライン専用プランには、そもそも家族割の仕組みがなく、単体契約の時点で低めの料金を提示しています。
家族全員の回線・固定回線をひとつの系列にまとめられるなら、セット割のあるキャリアが有利になりやすい一方、単身の方や各自が好きな端末・キャリアを使いたい場合は、オンライン専用プランや楽天モバイルを単体で契約するほうがシンプルです。
割引につられて、使わない大容量プランを勧められないよう、各自の使用量に合わせたプラン選びを意識しましょう。
7. 年1回は料金プランを見直す
一度乗り換えたら終わり、ではありません。
通信業界は競争が激しく、料金据え置きのままデータ容量が増える改定が行われることがあります。
実際に、ahamoは月額料金を変えずにデータ容量を20GBから30GBへ拡大した実績があります。
古いプランのまま放置していると、同じ料金を払いながら、新規契約者より不利な条件で使い続けることになりかねません。
年に一度は、契約内容を最新のプランと比べてみましょう。
スマホのカレンダーに「料金プランの見直し日」を登録しておくと、忘れずに続けられます。
格安SIM・オンラインプランへ乗り換える前に確認したいこと
3.で紹介した乗り換えは、通信費の中でも特に効果が大きい方法です。
ただし、誰にでも向いているわけではありません。
格安SIMが向いている人
- 自宅や職場でWi-Fiを使える環境がある
- 設定やトラブル対応を、Webで自己解決できる
- 料金の安さを優先したい
大手キャリアをそのまま使う方がいいケース
- 何かあれば、店舗で対面サポートを受けたい
- Web上の手続きに不安がある
- 家族割やセット割の恩恵が大きく、乗り換えるとかえって割高になる
機種変更やアプリの設定を店舗スタッフに任せたい方が、店舗サポートのない格安SIMやオンライン専用プランに乗り換えると、必要なサポートを受けられず、かえって不便に感じることがあります。
もし「店舗対応がないと不安」という場合は、楽天モバイルやサブブランドのように、店舗サポートを併設したブランドを選ぶのも一つの方法です。
通信品質と料金のどちらを優先するか決める
「格安SIMは遅い」「オンラインプランなら速度は問題ない」といった断定はできません。
通信品質は、エリア、時間帯、建物の構造、周囲の混雑状況、端末の性能など、さまざまな要因で変わります。
同じサービスでも、人によって体感は異なります。
通勤時間帯の速度を何より重視したい方は、事前に周囲の利用者の口コミや、各社が公開しているエリアマップを確認しておくと安心です。
安さと通信品質、どちらを優先するかを自分の中であらかじめ決めておくと、選択で迷いにくくなります。
私が楽天モバイルを選んだ理由
ここからは、私自身が通信費を見直した際の実体験です。一般論とは分けてお読みください。
料金とデータ容量を重視した
私自身は、社会人になり自分自身で通信費を払うこととなったタイミングで、携帯会社を見直しました。基準にしたのは、まず料金の安さと、データ容量の大きさです。もちろん繋がりやすさも大切ですが、私の中では優先順位はそこまで高くありませんでした。それよりも、契約内容がシンプルで分かりやすいことを重視しました。
Wi-Fiとスマホを分けたくなかった
Wi-Fiとスマホ代を別々に契約するのは面倒だと感じていたので、Wi-Fiを契約しなくても無制限に近い形で使え、その中でできるだけ安いプランを探しました。
実際に使って感じたメリット・注意点
実際に私が使っているのは楽天モバイルです。楽天モバイルの魅力は、ひとつのプランで使用量に応じて自動的に料金が変わる点にあります。毎月のデータ使用量を細かく気にする必要がないのが特徴です。月ごとの使用量も画面にしっかり表示されるので、確認しやすい点もありがたいと感じています。私自身は毎月20GBを超えることが多いため、現在は細かい使用量を気にせず使っています。ただ、もし20GB以内に収まる月が増えてくれば、料金を抑えられるため、利用量を意識してみるのも一つの方法だと考えています。(料金は変更される可能性があるため、契約時は公式サイトで最新情報をご確認ください)
私の場合は、通信の繋がりやすさについて、ある程度割り切って使っています。エリアや混雑状況によって感じ方は変わるはずなので、あくまで「私の場合は」という前提で参考にしてください。
通信費の節約先にある「浮いたお金」の使い道
まずは生活防衛資金を確保
通信費の見直しで浮いたお金は、まず生活防衛資金の確保に回すことをおすすめします。
急な出費や収入減があっても生活を維持できるだけの資金が、まだ十分でない場合は、投資よりも先に貯蓄を優先しましょう。
余裕があれば新NISAでの資産形成も検討
生活防衛資金にめどが立ったら、浮いたお金を新NISAでの積立投資に回すことで、将来の資産形成につなげられます。
新NISAは、運用益にかかる税金が非課税になる制度です。
一度自動積立の設定をしてしまえば、あとは特別な手間なく資産形成を続けられます。
もちろん、投資である以上、一時的に元本を下回ることもあります。
そうした局面でも、慌てて売却せず、淡々と積立を続ける姿勢が大切です。
固定費は、一度見直せば、その効果がずっと続きます。毎月同じ金額を支払うのであれば、ただ出ていくだけのお金にするよりも、節約した分を投資に回した方がいいと私は考えています。キャッシュフロー自体は変わらなくても、お金が消えていくのか、資産として積み上がっていくのかには、大きな差が生まれます。自分の資産を増やし、将来の選択肢を広げるには、これが一番だと考え、私自身も格安の楽天モバイルを使っています。ただし、通信の繋がりやすさについては、ある程度割り切る必要があるかもしれません。
新NISAの始め方については、以下の記事も参考にしてください。
▶ 関連記事:[新NISAの始め方]
よくある質問
Q. 格安SIMは通信速度が遅いですか?
一律に遅いとは言えません。独立系の格安SIM(MVNO)は、大手回線を借りて運用しているため、混雑時間帯に速度が落ちることがあります。一方、自社回線を持つ楽天モバイルや、大手直営のオンラインプラン(ahamo、LINEMOなど)は、混雑の影響を受けにくいとされています。ただし、体感はエリアや端末によっても変わるため、気になる方は事前に口コミやエリアマップを確認しましょう。
Q. 一人暮らしにWi-Fiは必要ですか?
大容量プランに加入していれば、必ずしも固定回線は必要ありません。ただし、複数人での同時接続やオンラインゲームなど、大容量通信を頻繁に使う場合は、固定回線のほうが安定することがあります。家族と暮らす場合は、セット割との兼ね合いも含めて判断しましょう。
Q. スマホ代は月いくらなら高いですか?
一概には言えませんが、大手キャリアのメインプランをそのまま使っている場合、格安SIMやオンライン専用プランに乗り換えることで、月々数千円下がるケースは多くあります。まずは自分の使用量に対して、今の料金が見合っているかを確認することが大切です。
Q. 乗り換えには費用がかかりますか?
MNP転出手数料は現在無料ですが、契約先や契約時期によっては契約解除料が発生する場合があります。乗り換え前に、現在の契約内容と乗り換え先の契約条件を確認しておきましょう。
まとめ
通信費の節約は、生活の質を落とさずに実行できる、数少ない家計改善策です。
今回紹介した7つの方法を、もう一度振り返ってみましょう。
- スマホ料金とデータ使用量を確認する
- 料金プランを見直す
- 格安SIM・オンラインプランへ乗り換える
- 不要なオプションを解約する
- Wi-Fi・固定回線を見直す
- 家族割・セット割を確認する
- 年1回は料金プランを見直す
まずはスマホの請求書とマイページを開き、今の契約内容を確認するところから始めてみてください。
浮いたお金は、生活防衛資金や新NISAでの資産形成に回すことで、将来への備えにもなります。
固定費全体をさらに見直したい方は、こちらもあわせてどうぞ。
▶ 関連記事:[固定費全体の見直し方]


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