【2026年版】新NISAで毎月いくら積み立てる?20代会社員の無理のない金額の決め方

資産形成

「新NISAを始めたいけれど、毎月いくら積み立てればいいのか分からない」

SNSでは「月3万円が目安」「月10万円積み立てている」といった声を見かけます。
そのたびに、自分の金額が少なすぎるのか、多すぎるのかと不安になりますよね。

結論から言うと、新NISAの毎月の積立額に、全員共通の正解はありません。
大切なのは、生活を圧迫せず、長く続けられる金額から始めることです。

この記事では、20代会社員が自分の家計から積立額を決める方法を、4つのステップで解説します。
月1万円・3万円・5万円・10万円それぞれの考え方や、私自身が積立額を増やしてきた経験もお伝えします。

なお、「始める金額」と「毎月続ける積立額」は別の話です。
最初の投資額や、いくらから始めるかを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

▶ 【2026年版】新NISAはいくらから始める?20代会社員の投資額の決め方

この記事では、始めたあとに毎月いくら積み立てるかにしぼって解説します。

新NISAの積立額は「いくらが正解」ではなく「無理なく続けられる金額」が基本

最初に、制度上の上限と、自分が投資する金額は別のものだと整理しておきます。

新NISAの年間投資枠は最大360万円

新NISAには、年間に投資できる上限(年間投資枠)があります。

  • つみたて投資枠:年間120万円
  • 成長投資枠:年間240万円
  • 合計:最大360万円

また、生涯で非課税で保有できる上限(非課税保有限度額)は1,800万円です。
このうち成長投資枠で使えるのは1,200万円までです。

つみたて投資枠は、積み立てによる購入に使う枠です。
月10万円を積み立てた場合、年間で120万円になり、つみたて投資枠の上限と同じ金額です。

※制度の内容は変更される可能性があります。最新情報は金融庁のNISA特設ウェブサイトでご確認ください。

投資できる金額とNISAの投資枠は別に考える

ここで押さえておきたいのは、NISAの上限は「投資できる最大額」であって、「投資すべき金額」ではないという点です。

  • NISAの投資枠:制度上の上限
  • 自分が投資できる金額:家計の状況で決まる

年間360万円はあくまで制度上の上限です。
上限に合わせるのではなく、自分の家計に合わせて投資額を決めることが大切です。

毎月10万円を積み立てなくても問題ない

SNSでは高額の積立を見かけることがあります。
ただ、それは投稿している人の収入・生活費・家族構成・貯金額があってこその金額です。

他人の積立額は、あなたの家計の参考にはなりません。
月1万円でも、続けていれば資産形成の土台になります。

20代会社員が新NISAの毎月の積立額を決める4ステップ

自分に合った積立額は、次の順番で考えると決めやすくなります。

  1. 毎月の手取りと生活費を確認する
  2. 近い将来に必要なお金を確保する
  3. 生活防衛資金を確保する
  4. 残った余裕資金から積立額を決める

STEP1|毎月の手取りと生活費を確認する

まずは、毎月の手取りと、生活に必要な支出を確認します。

  • 家賃・住居費
  • 水道光熱費・通信費
  • 食費・日用品
  • 保険料・奨学金などの返済
  • 交際費・趣味など、ある程度使う費用

家計簿アプリや、クレジットカード・銀行の明細を見れば、おおよその金額がつかめます。
細かく分類しなくても、「毎月最低限いくら必要か」が分かれば十分です。

イメージしやすいように、あくまで仮の例で考えてみます。

  • 手取り:25万円
  • 生活費(固定費・変動費の合計):20万円
  • 差額:5万円

この5万円が全部投資に回せるお金とは限りません。
次のステップで、ほかに必要なお金を差し引いていきます。

STEP2|近い将来に必要なお金を確保する

次に、近い将来に使う予定があるお金を確認します。

  • 結婚・結婚式
  • 引っ越し
  • 住宅の頭金
  • 車の購入
  • 資格取得などの自己投資

株式や投資信託は、短期間で価格が下がることがあります。
数年以内に使う予定のお金は、株式投資に回しすぎないほうが安心です。

こうしたお金は、積立とは別に、預金などで準備しておく考え方があります。

STEP3|生活防衛資金を確保する

生活防衛資金とは、病気・失業・急な出費に備えて、すぐ使える現金として確保しておくお金のことです。

投資資金と、生活を守るためのお金は分けて考えます。
生活防衛資金まで投資に回すと、急な出費のときに、相場が下がっていても売らざるを得なくなる可能性があります。

必要な金額は、人によって変わります。
たとえば、収入が比較的安定している会社員と、転職直後の人や扶養家族がいる人では、備えておきたい現金の量は違ってきます。

「生活費○か月分」と一律に決めるのではなく、自分の収入の安定性、家族構成、住居費などを踏まえて、安心できる水準を考えましょう。

STEP4|残った余裕資金から積立額を決める

ここまでの確認が終われば、投資に回せる余裕資金が見えてきます。

ただし、余ったお金を全部投資する必要はありません。

相場が下がると、積み立てた資産の評価額が一時的に減ることがあります。
そのときに不安になって積立をやめてしまうと、長期で続けるメリットを活かしにくくなります。

目安は、「相場が下がっている時期でも、生活を変えずに続けられる金額」です。
先ほどの例なら、余裕が5万円あっても、まず月2〜3万円から始める選び方もあります。
続けてみて余裕があれば、あとから増やせます。

新NISAは毎月いくらから始める?金額別の考え方

ここからは、金額別の考え方を紹介します。
どれが正解という話ではなく、自分の状況に近いものを参考にしてください。

毎月の積立額年間の投資額向いている人のイメージ
1万円12万円まず投資を習慣にしたい人
3万円36万円無理なく資産形成を進めたい人
5万円60万円家計に余裕がある人
10万円120万円十分な余裕資金がある人

月1万円|まず投資を習慣化したい人

投資に慣れていない方は、月1万円からでも十分です。

  • 家計への負担が小さく、続けやすい
  • 値動きを経験しながら、投資に慣れられる
  • 相場が下がったときの不安も小さい

金額の大きさよりも、「毎月積み立てる仕組み」を作ることに意味があります。
慣れてきたら、収入や家計に合わせて増やしていけます。

月3万円|無理なく資産形成を進めたい人

月3万円は、積立額を考える際の一つの例として考えてみましょう。
年間では36万円になります。

ただし、「3万円が正解」というわけではありません。
手取りや生活費によっては、3万円でも負担が大きい人がいれば、余裕のある人もいます。

STEP1〜4で確認した結果、無理なく続けられそうなら、選択肢のひとつになります。

月5万円|家計に余裕がある人

月5万円は年間60万円です。

生活防衛資金や、近い将来に必要なお金を確保したうえで、継続できる見込みがあるなら選択肢になります。

ただし、生活費を切り詰めて無理に捻出すると、続かなくなるおそれがあります。
最初から5万円にこだわらず、月3万円から始めて増やす方法もあります。

月10万円|十分な余裕資金がある人

月10万円は年間120万円で、つみたて投資枠の年間上限と同じ金額です。

収入に余裕があり、生活防衛資金や将来の支出の準備もできている人なら、検討できる金額です。
ただし、誰にでも勧められる金額ではありません。
相場が大きく下がった時期にも続けられるかを、必ず想像してみてください。

20代会社員なら「手取りの○%」だけで積立額を決めないほうがいい理由

「手取りの何%を投資すればいい?」という疑問は、よくあります。
目安としては分かりやすいのですが、割合だけで決めるのはおすすめしません。

収入が同じでも生活費は人によって違う

同じ手取り25万円でも、状況は人それぞれです。

  • 実家暮らしか、一人暮らしか
  • 家賃や住宅ローンの負担はどのくらいか
  • 奨学金などの返済があるか
  • 結婚しているか、家族を養っているか

割合が同じでも、使えるお金は違ってきます。
**「自分の家計でいくらまで余裕があるか」**で考えるほうが、現実的です。

結婚・住宅・引っ越しなどの予定も考える

20代は、ライフイベントが重なりやすい時期です。
結婚、住宅購入、引っ越し、転職などで、まとまったお金が必要になることもあります。

そうした予定がある場合は、投資額を控えめにして、現金を厚めに持つ判断もあります。
予定がまだ決まっていなくても、「数年以内に動きそうなこと」を一度書き出してみると、積立額を決めやすくなります。

積立額を増やすのは収入アップ後でもいい

投資額を増やす方法は、生活費を削ることだけではありません。
収入を増やして、投資に回せる余力を作るという考え方もあります。

昇給・転職・副業などで収入が増えたタイミングで、積立額を見直してもいいのです。
最初に小さく始めても、あとから増やせます。

私が20代で新NISAの積立額を増やしてきた流れ

ここからは、一般論ではなく、私自身の経験です。
あくまで「私の場合」の話で、読者のみなさんにも同じ金額をおすすめするものではありません。

私は20代後半の会社員で、新NISAでS&P500を中心に積み立てています。
積立額は、最初から大きかったわけではなく、次のように段階的に増やしてきました。

時期毎月の積立額
旧NISA(つみたてNISA)の時期月33,333円
新NISAが始まったタイミング月5万円
楽天カード積立の上限が引き上げられた
タイミング(2024年4月分〜)
月10万円

最初は月33,333円|旧NISAの上限に合わせた金額

旧NISA(つみたてNISA)の年間投資上限は40万円でした。
その上限を12か月で割った月33,333円が、私の積立のスタートです。

当時は、NISAとは別の口座でも、VTIという米国株式ETFを毎月1株ずつ買っていました。

新NISAのタイミングで月5万円へ

2024年に新NISAが始まったタイミングで、積立額を月5万円に引き上げました。
月5万円は、当時の楽天カード積立の上限額でした。

楽天カード積立の上限が上がり、月10万円へ

積立で使っている楽天カードの積立の上限が、2024年4月分から引き上げられました。
そのタイミングで、月10万円の積立にしました。

現在もこの金額で、S&P500を中心に積み立てています。
こうして続けてきた結果、20代で資産1,000万円に到達しました。

この経験から伝えたいこと

私の場合、増額のタイミングは「旧NISAから新NISAへの制度変更」や「クレカ積立の上限引き上げ」でした。
最初から上限近くを積み立てたのではなく、少額から始めて、段階的に増やしてきたというのが実際のところです。

ただし、これは私の収入・生活費・状況での話です。
読者のみなさんは、制度やサービスの上限に合わせるのではなく、この記事で紹介した4ステップで、自分の家計から金額を決めてください。
月10万円は、私が続けている金額であって、みなさんに目指してほしい金額ではありません。

私は、FP2級の勉強などを通じてお金について学んできましたが、資格があるからといって、誰にとっても同じ金額が正しいとは考えていません。

新NISAの積立額を決めるときの注意点

積立額を決める際は、次の4点に注意してください。

生活防衛資金まで投資しない

急な出費に備えるお金まで投資に回すと、相場が下がったときに、安く売らざるを得ない場面が出てくるかもしれません。
投資用のお金と、生活を守るお金は分けておきましょう。

近いうちに使うお金を株式投資に回さない

結婚資金や住宅の頭金など、数年以内に使う予定のお金は、投資信託の価格が下がったタイミングと重なると困ります。
使う時期が近いお金は、預金など、値動きの小さい方法で準備するのが基本です。

相場が下がっても続けられる金額にする

投資信託には元本割れの可能性があります。
NISAは利益や配当にかかる税金が非課税になる制度であり、損失が出ないわけではありません。

価格が下がったときに不安で眠れない、生活が苦しくなる、という金額は、多すぎるかもしれません。
下がっている時期も、淡々と続けられる金額を目安にしてください。

NISAの枠を埋めることを目的にしない

「枠を使い切らないともったいない」と考える人もいますが、枠を埋めること自体は目的ではありません。
目的は、自分の生活や将来のために、無理なく資産形成を進めることです。

新NISAの積立額でよくある質問

新NISAは毎月いくら積み立てればいい?

全員共通の正解はありません。
毎月の手取り、生活費、近い将来に必要なお金、生活防衛資金を確認したうえで、生活を圧迫せず続けられる金額から決めましょう。

月1万円からでも意味はある?

意味はあります。
少額でも、毎月続けることで投資に慣れられますし、収入が増えたときに積立額を増やしていくこともできます。

月5万円は多すぎる?

家計次第です。
生活防衛資金や、近い将来に必要なお金を確保したうえで、相場が下がっても続けられるなら、選択肢になります。
不安がある場合は、月3万円など少なめから始めて、あとから増やす方法もあります。

月10万円積み立てるべき?

「べき」という金額ではありません。
月10万円は年間120万円で、十分な余裕資金がある人向けの金額です。
他人の積立額に合わせるのではなく、自分の家計で無理なく続けられるかを基準に判断しましょう。

年間投資枠360万円を使い切るべき?

使い切る必要はありません。
360万円はあくまで制度上の上限で、目標額ではありません。
自分の家計に合った金額で、無理なく続けることを優先しましょう。

まとめ|新NISAは「続けられる金額」から始めよう

  • 新NISAの積立額に、全員共通の正解はない
  • 年間360万円はあくまで制度上の上限で、目標ではない
  • 積立額は、手取り・生活費・近い将来のお金・生活防衛資金を確認して決める
  • 最初は小さく始めて、収入や家計に余裕ができてから増やしてもいい
  • 投資には元本割れの可能性があるため、相場が下がっても続けられる金額にする

大切なのは、他人の積立額ではなく、自分の家計から決めることです。
「自分の場合は、まず月○万円から始めて、余裕ができたら増やそう」と決められれば、それで十分です。

積立額が決まったら、次は、何に投資するか、どこで始めるかを考えていきましょう。

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