【2026年版】新NISAでオルカンに投資するメリット・デメリット|20代会社員向けに解説

資産形成

新NISAを始めようと調べると、必ず目にするのが「オルカン」と「S&P500」ですよね。

「全世界に投資できるなら、なんとなく安心そう」
「でも、S&P500とは何が違うの?」

こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、新NISAでオルカンに投資するメリット・デメリットを、初心者の方にも分かりやすく整理します。S&P500との違いや、20代会社員が検討するときの考え方も紹介します。

先に結論をお伝えすると、オルカンは世界の株式に分散投資できる一方で、株式である以上、価格が下がる可能性もある商品です。

この記事は、オルカンをすすめるものではありません。特徴を理解したうえで、ご自身に合うかどうかを考える材料にしてください。

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。


オルカンとは?新NISAで投資できる全世界株式の投資信託

オルカンは世界中の株式に分散投資する商品

「オルカン」は「オール・カントリー」の略で、正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。

この記事では、この商品を「オルカン」と呼んで解説します。

投資信託とは、投資家から集めた資金をひとつにまとめ、運用会社が決めた運用方針に基づいて、株式や債券などに投資する金融商品です。

オルカンを1本買うと、日本を含む先進国と新興国の株式に、まとめて投資することになります。

どの指数への連動を目指している?

オルカンは、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する運用成果を目指しています。

「指数」とは、株式市場全体の値動きを表す物差しのことです。日経平均株価が、日本の代表的な225社の値動きを表すのと似ています。

また、為替ヘッジは原則として行いません。そのため、円と外貨の為替レートの変動も、価格に影響します。

新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠で利用できる

オルカンは、新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象商品です。

金融庁によると、新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円まで利用でき、併用すると合計で年間360万円までです。生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)と定められています。

なお、取り扱いの有無や積立の条件は、証券会社によって異なります。

口座開設から商品選び、注文方法までの具体的な手順は、次の記事で詳しく解説しています。

▶ 新NISAで投資信託を買う方法


新NISAでオルカンに投資する3つのメリット

世界中の株式にまとめて投資できる

オルカンの大きな特徴は、1本で日本を含む先進国・新興国の株式に投資できることです。

個別の国や企業を自分で選ぶ必要がないため、投資先選びで迷いにくい点は、初心者にとって分かりやすい特徴です。

1つの商品で地域分散をしやすい

投資する地域が1つの国に偏ると、その国の景気や政策の影響を大きく受けます。

オルカンは複数の地域に投資するため、特定の国への集中を抑えやすいのが特徴です。

ただし、「全世界株式」といっても、各国に均等に投資するわけではありません。

市場規模などを反映して構成されるため、米国の比率も大きくなっています。最新の構成比率は、運用会社の月報などで確認できます。

また、「分散できる」は「損をしない」という意味ではありません。この点は、次のデメリットで詳しく触れます。

長期の資産形成に活用しやすい

新NISAでは、運用で得た利益が非課税になります。非課税で保有できる期間にも期限がなく、長期的な資産形成のための制度として活用できます。

オルカンはつみたて投資枠の対象商品でもあるため、毎月一定額を積み立てる方法とも組み合わせやすい商品です。

なお、信託報酬(保有中にかかる運用コスト)などの費用は変更される場合があります。購入前に、最新の公式情報を確認しましょう。


新NISAでオルカンに投資する3つのデメリット

株式なので元本保証ではない

オルカンは株式に投資する商品なので、預貯金と違って元本は保証されていません。

買ったときより価格が下がり、元本を割り込むことがあります。運用の損益は、すべて投資した本人に帰属します。

米国株だけに投資する場合とは値動きが異なる

オルカンは世界の株式に投資するため、S&P500のように米国だけに投資する商品とは、値動きが異なります。

たとえば、米国株が他の地域より大きく上昇する局面では、米国株への投資比率が高い商品ほど、その影響を受けやすくなります。反対に、米国株が下落する局面でも、同じことが言えます。

どちらが良い・悪いという話ではなく、値動きの傾向が違うということです。

世界の株式市場全体が下落すると価格が下がる可能性がある

地域を分散しても、世界の株式市場が全体的に下がるような局面では、オルカンの価格も下がる可能性があります。

地域分散は、特定の国への集中を避ける工夫です。株式そのものの価格変動リスクをなくすものではありません。

「全世界だからリスクが低い」と単純に考えないようにしましょう。

また、為替ヘッジを原則行わないため、円高になると円換算の価格が下がる要因になります。


オルカンとS&P500の違いを比較

比較項目オルカンS&P500
主な投資対象世界の株式米国の大型株
地域世界(先進国・新興国)米国
分散の考え方地域を幅広く分散米国に集中
投資方針世界経済全体への分散米国企業の成長への投資

私自身は、新NISAでS&P500を中心に運用しています。

一方で、オルカンには「特定の国への集中を避けながら、世界の株式に幅広く投資できる」という、別の考え方があります。

そのため、単純に「どちらが優れているか」ではなく、自分がどのような投資をしたいのかを考えることが大切です。私がS&P500を選んでいるのは、あくまで私自身の投資方針によるものです。

S&P500側の特徴は、こちらで詳しく解説しています。

▶ 新NISAでS&P500に投資するメリット・デメリット

詳しい比較や、どちらを選ぶかの検討は、次の記事にまとめています。

▶ S&P500とオルカンはどっちを買うべき?


オルカンが向いている人

以下のような考え方の方は、オルカンを選択肢として検討しやすいでしょう。

特定の国に集中せず幅広く投資したい人

1つの国や地域に偏らず、世界全体に投資したいと考える方です。

投資先をシンプルにまとめたい人

複数の商品を組み合わせるのではなく、1本で世界の株式に投資したい方です。

短期の値動きではなく、長期的な資産形成を考えている人

目先の値動きに一喜一憂せず、時間をかけて積み立てたい方です。

ここに挙げたのは判断材料の一例です。当てはまらない場合でも、それが良い・悪いということではありません。


オルカンを検討するときの注意点

「全世界だから安全」と考えない

これまで説明したとおり、地域分散は元本割れを防ぐ仕組みではありません。「全世界」という言葉の印象だけで判断しないようにしましょう。

短期の値上がりだけで投資先を決めない

直近の運用成績が良い商品は目に入りやすいものです。ただ、過去の成績は将来の成果を保証しません。

ある期間の値上がり率だけでなく、商品の中身や自分の投資方針から考えることが大切です。

S&P500との違いを理解して選ぶ

人気や周りの意見だけで選ぶと、値下がりしたときに不安になりやすくなります。

「何に投資しているのか」を自分の言葉で説明できる状態で選ぶと、判断がぶれにくくなります。


20代会社員がオルカンを検討するときの考え方

「20代だからリスクを取るべき」と決まっているわけではありません。

年齢だけでなく、次のような点も関係します。

  • 収入
  • 支出
  • 貯蓄
  • 投資期間
  • リスク許容度(値下がりにどこまで耐えられるか)
  • 投資の目的

まず生活防衛資金と毎月の投資額を確認する

投資資金とは別に、急な出費や収入減に備える資金を確保しておきましょう。相場が下落したときにも、投資資金を取り崩さずに済む可能性があります。

金額の決め方は、次の記事で詳しく解説しています。

▶ 新NISAはいくらから始める?

無理なく長期で続けられる金額から始める

新NISAの枠をフルに使う必要はありません。生活に無理のない金額から始めて、続けることを優先しましょう。

自分がどの地域に投資したいかを考える

世界全体に幅広く投資したいのか、米国に集中して投資したいのか。

どの地域の成長に期待して投資するのかを考えると、オルカンとS&P500のどちらが自分の考えに近いかが見えてきます。

新NISA全体の流れを知りたい方へは以下記事も合わせてご覧ください。

▶ 新NISA完全ロードマップ

証券会社を選ぶ段階になったら、比較記事も参考にしてください。

▶ おすすめ証券会社を徹底比較


まとめ|オルカンの特徴を理解して自分に合う投資先を考えよう

  • オルカンは、世界の株式に分散投資する投資信託
  • 新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象商品
  • 地域分散ができるのが特徴(ただし各国に均等ではなく、米国の比率も大きい)
  • 株式なので元本保証ではなく、市場全体が下がれば価格も下がる可能性がある
  • S&P500とは、投資対象や分散の考え方が異なる
  • 自分の投資方針やリスク許容度を考えて選ぶことが大切

「人気だから」ではなく、商品の中身を理解したうえで、無理のない金額から検討してみてください。

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身でお願いします。


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